研究課題/領域番号 |
18K08577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
久保 真 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60403961)
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研究分担者 |
甲斐 昌也 九州大学, 大学病院, 助教 (10755242)
大内田 研宙 九州大学, 大学病院, 講師 (20452708)
中村 雅史 九州大学, 医学研究院, 教授 (30372741)
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
水元 一博 九州大学, 大学病院, 准教授 (90253418)
森崎 隆 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90291517)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ネオアンチゲン / がん微小環境 / 腫瘍免疫 / 乳癌 / 腫瘍遺伝子変異量 / 腫瘍浸潤リンパ球 / がんゲノム / 免疫チェックポイント阻害薬 / Tumor mutational burden / ペプチドがんワクチン療法 |
研究成果の概要 |
新鮮乳癌32症例の生検材料を用いたNGSによる全エクソンDNA+RNAの解析では、遺伝子変異数はトリプルネガティブ乳癌で多い傾向であった。遺伝子変異数はTILとそのPD-L1発現率(免疫染色IHC)、T細胞活性化マーカーGZMB、予想されるネオアンチゲン候補数とは正の相関を示した。 また、ネオアンチゲン予測解析より得られた変異ペプチドによるパルス樹状細胞に対する自己リンパ球のIFN-γ産生は、ペプチド濃度依存性に反応が増幅し、ネオアンチゲンパルス樹状細胞で刺激したリンパ球による自己腫瘍に対する細胞障害性は増強した。以上より、ネオアンチゲンは乳癌微小環境における免疫標的であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NGSを用いた全エクソンDNA+RNAの解析の結果、乳癌におけるネオアンチゲンの存在を確認し、ネオアンチゲンで刺激されたTリンパ球よって腫瘍に対する細胞障害性は増強されることが示された。副作用の少ない精密個別化医療として細胞医薬への道を開いた社会的意義は大きい。
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