研究課題/領域番号 |
18K08581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
木村 成卓 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90348657)
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研究分担者 |
大塚 崇 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40306717)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心移植 / 人工ガス運搬体 / 虚血再灌流傷害 / 心臓移植 |
研究成果の概要 |
本研究では、 人工酸素運搬体である一酸化炭素結合人工赤血球(CO-HbV)を用いて心移植時の虚血再灌流傷害に対する効果を検証した。心移植ラットモデルを用い、心筋保護に際し心筋保護液のみを投与した群とCO-HbV溶液も同時に投与した群の移植心の肉眼的形態および組織像を比較した。HE及びアザン染色において、コントロール群では虚血再灌流傷害に特異的な収縮帯壊死が確認されたが、投与群では心筋細胞の傷害を示すいかなる所見も特に認めなかった。本研究において、心移植の際の心筋保護にCO-HbVを付加することが心筋虚血再灌流傷害の予防に対し有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心移植において移植心の虚血再灌流傷害は術後治療成績を悪化させる要因であるが、現時点で再灌流傷害を惹起しない決定的な治療法は確立されていない。一方、一酸化炭素(CO)は抗酸化・抗炎症作用などの生理活性作用を持ち、虚血再灌流傷害の抑制効果も動物実験で示されている。本研究では、一酸化炭素結合人工赤血球(CO-HbV)による心移植時の虚血再灌流傷害に対する効果をラットを用いて検証し、心移植の際の心筋保護にCO-HbVを付加することがは移植心の虚血再灌流傷害の予防に対し有効である可能性が示唆された。
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