研究課題/領域番号 |
18K08582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
稲葉 佑 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (70815589)
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研究分担者 |
志水 秀行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50226247)
伊藤 努 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (00232455)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 脱細胞化骨格 / 組織工学 / 弁膜症 / 虚血性心疾患 / 重症心不全 / 脱細胞化組織 / 僧帽弁 / 冠動脈 / 心筋組織 / 血管内皮細胞 / 脱細胞化組織工学 / 心臓 / 心筋細胞 / 再生医療 / 脱細胞 / 心移植 |
研究成果の概要 |
本研究は、組織脱細胞化技術にて作成される心臓組織Scaffold内での、再細胞化に関する手法、再細胞化された組織の有用性を検討する研究である。生体内での再細胞化の手法として、1心筋部分移植、2僧帽弁複合体移植、3冠動脈バイパス用小口径グラフト開発を行った。移植された脱細胞化心筋組織は組織学的に心筋細胞の遊走、血管内皮細胞、血流の再開、繊維芽細胞浸潤を認め、in vivoでの再細胞化を確認した。また弁移植、血管移植に関しては、生理的な弁機能、血管機能も果たした。いずれの実験でも、脱細胞化組織は、生体適合性が良好であり、心筋組織再生に有用な細胞足場骨格である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、心臓再生医療における脱細胞化骨格の有用性に関する研究である。近年高齢化に伴い、重症心不全、弁膜症、虚血性心疾患の増加が認められている。いずれも薬物治療が困難な症例は、外科的治療が必要となる。その際、補助人工心臓、人工弁、バイパスグラフトなど他家または異所性臓器の移植、置換を要するが、生体適合性が低いことが大きな問題であり、臨床的課題となっている。今回、臓器脱細胞化技術を用いて、心臓組織が作成され、生体適合性が高い組織による再生医療の有用性が示された。外科的心臓再生医療おける新たな可能性を示すことが出来た研究である。
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