研究課題/領域番号 |
18K08595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小松 昇平 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (30444590)
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研究分担者 |
福本 巧 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70379402)
木戸 正浩 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (00403246)
田中 基文 神戸大学, 医学研究科, 助教 (80435560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | スペーサー / 粒子線 / 吸収性スペーサー / 粒子線治療 / 吸収性 / 生体適合性 |
研究成果の概要 |
腹部悪性腫瘍に対する根治的粒子線治療を可能とするスペーサー留置術の有効性が示されている。我々はスペーサーとしてポリグリコール酸 を不織布に加工した吸収性スペーサーを開発した。今回、吸収性スペーサー留置後の癒着防止効果を検討するため、吸収性スペーサーと複数の癒着防止剤(①セプラフィルム、②インターシード、③アドスプレー)のラット埋植後の炎症性変化を評価した。留置後、7・14・28日目の癒着を視覚的および病理学的評価を施行した。留置後28日目のLauder scoreを用いた視覚的評価では、セプラフィルム群で有意に炎症が軽微であり、最も癒着予防効果がある可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹部悪性腫瘍に対するスペーサー留置術を用いた粒子線治療は多くの臨床的エビデンスと共に根治的治療域を拡大させる画期的な治療として多くの悪性腫瘍に対して適応拡大されている。放射線治療に対するスペーサー留置術の保険適応となりますます症例増加が予想される。ネスキープ留置部周囲には著明な癒着が生じる事は示されており、ネスキープ留置後の癒着防止は合併症予防、再手術時の観点からも重要である。今回の研究成果をさらに大型動物でも検証することで、今後の実臨床への応用が期待され、ネスキープを用いたスペーサー留置術後の合併症低減に貢献する事が予想される。
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