研究課題/領域番号 |
18K08597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田原 裕之 広島大学, 病院(医), 助教 (30423354)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 抗体関連型拒絶反応 / ヒト化マウス / 慢性拒絶反応 / 臓器移植 / 拒絶反応 |
研究成果の概要 |
当研究の目的は、従来解析困難であったヒト免疫担当細胞の抗体関連型拒絶反応メカニズムをヒト化マウスモデルにより解明することである。HLA抗体産生促進シグナルを誘導するヒトCD40リガンドを高発現したマウス繊維芽細胞上でレシピエントおよびドナー末梢血単核球をin vitro混合培養しNSGマウスへ投与したところ、十分量のHLA抗体産生を高率に得られるHLA抗体産生ヒト化マウスの作製が可能になった。また、ドナー特異的HLA抗体のみ抑制されており、ヒトBAFF-BAFF受容体シグナル添加やレシピエント制御性T細胞除去に対しても同様に十分なHLA抗体産生を示すヒト化マウスモデルが構築された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植という医療は免疫抑制剤や治療法の進歩により術後早期の生存率/生着率が近年向上したが、長期生着例において慢性拒絶反応による移植片機能不全は長期成績が向上しない原因として位置づけされている。しかし慢性抗体関連型拒絶反応の原因や治療法は未だ解明されていない。従来解析困難であったヒト免疫担当細胞の抗体関連型拒絶反応メカニズムをヒト化マウスモデルにより解明し、慢性拒絶反応に対する個別化治療への臨床応用は大きな学術的意義をもたらすことが期待できる。本研究成果によって同種移植における慢性拒絶反応克服の可能性や抗ドナーHLA抗体陽性レシピエントに対する移植適応の拡大が大いに期待できる。
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