研究課題
基盤研究(C)
術前化学療法を施行したstage I-IIIの乳癌患者66症例から化学療法施行前および施行後2週間目の血清を採取し、網羅的メタボローム解析を施行した。サブタイプ分類としてはluminal 16症例、HER2 33症例、triple negative 17症例が含まれている。術前化学療法の治療効果としては30例に病理学的完全奏効 pCRを認めた。pCR群とnon-pCR群の施行前血性のメタボローム解析を比較したところ、3-Indoxylsulfateがnon-pCR群において有意に高値であった。
メタボローム解析によって得られた効果予測マーカーを臨床情報と合わせて解析することにより、定量的かつ客観的な指標で癌を特徴化することができれば、化学療法の個別化や、さらには予後予測などへの活用も期待できる。医療の標準化で陥りやすい過剰医療を防ぎ、個別医療化に向けたマーカーを同時に探す研究例は、学術的な成果だけでなく、医療経済的なインパクトが高い。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 5件)
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