研究課題/領域番号 |
18K08606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
柴田 雅朗 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (10319543)
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研究分担者 |
伊藤 裕子 大阪医科薬科大学, その他部局等, 功労教授 (40148432)
谷口 高平 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70779686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 転移抑制 / エクソソーム / 乳癌 / siRNA / Smpd3 / nSM2 / 遺伝子治療 / マウス / 転移 / miRNA / 転移前ニッチ / マイクロRNA / 抗脈管新生因子 / 乳癌転移 |
研究成果の概要 |
癌細胞の分泌するエクソソームには、転移促進、免疫抑制、薬剤耐性をもたらすといった作用が報告されている。そこで、エクソソーム分泌に関わる遺伝子のNeutral sphingomyelinase 2 (nSM2, Smpd3)をsiRNA発現ベクターでノックダウンする遺伝子治療を転移性のマウス乳癌モデルに対して行い、動物個体において、nSM2-siRNAによるエクソソーム分泌阻害が転移抑制をもたらすか否かを解析した。その結果、有意な転移抑制作用がもたらされ、エクソソームを標的とした治療への可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までのところ、化学療法で用いられている一般的な抗癌剤や新世代の分子標的治療薬において、転移を阻止することは極めて困難である。転移は癌による死因の殆どを占め、転移を克服することは癌治療の最大の課題である。癌細胞が転移する以前に、原発腫瘍はエクソソームを分泌し、転移予定先臓器で転移に適した土壌を形成している。従って、転移前に原発巣では転移のステップは既に始まっていると考えられる。今回の研究では転移前の段階でエクソソーム分泌阻害を行い、実験的に転移抑制を示せたことは学術的にも社会的にも極めて意義のあることと考えられる。
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