研究課題/領域番号 |
18K08635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
上野 雅資 公益財団法人がん研究会, 有明病院 大腸外科, 医員 (90574632)
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研究分担者 |
秋吉 高志 公益財団法人がん研究会, 有明病院 大腸外科, 副部長 (50625598)
前佛 均 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター リキッドバイオプシー診断開発プロジェクト, プロジェクトリーダー(部長クラス) (90372820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 直腸癌 / 術前放射線化学療法 / リキッドバイオプシー / 術前化学放射線療法 / 治療効果予測 |
研究成果の概要 |
進行直腸癌における術前治療の治療効果や再発の予測に血漿中腫瘍由来DNA(ctDNA)が有用であるかを検討するため、術前治療が行われた進行直腸癌計85例を対象とし、計222の経時的血漿サンプルを解析した。ctDNA陽性率は治療前57.6%、治療後22.3%と治療後に有意に低下した。多変量解析にてctDNAの減少率(80%以上)が治療効果の独立した予測因子であった。また、Cox比例ハザードモデルにて術後CEAと術後ctDNAがそれぞれ独立した無再発生存率の予測因子であった。以上の結果から、ctDNA解析は直腸癌の術前治療効果予測および再発の予測に有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直腸癌治療におけるctDNAの臨床的有用性については、化学療法の治療効果や再発、抗がん剤抵抗性のモニタリングに関する報告がなされているが、術前治療効果予測におけるctDNAの有用性に関する報告は少ない。本研究によりctDNAが術前治療の効果予測に有用であることが示唆された。今後さらにデータを蓄積し、将来的には内視鏡やMRIなど現存する診断モダリティとctDNA解析を組み合わせることで、より正確に術前治療の効果を診断できるようになり、直腸切除を回避できる症例の増加につながることが期待される。
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