研究課題/領域番号 |
18K08643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小嶋 克彦 信州大学, 学術研究院医学系, 講師 (80345743)
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研究分担者 |
竹下 敏一 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (60212023)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | S100A10 / 胆管癌 / 転移 / 腫瘍微小環境 / 細胞骨格 / 細胞遊走 / 細胞浸潤 / S100 protein / 細胞周期 / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
胆管癌幹細胞を含むCD274low細胞分画に高発現する分子群として同定されたS100分子群の機能解明を本研究の目的とした。このうち、S100A10がCD274low細胞の幹細胞性、造腫瘍性に必須であることがわかった。また、胆管癌細胞において細胞周期の進行や細胞遊走能の獲得にS100A10が重要であることが判明した。特にS100A10欠損の影響は細胞骨格系に生じ、アクチン骨格形成や中間径フィラメントであるビメンチンの発現に表れた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆管癌幹細胞を含む細胞分画の指標である「CD274low」とはあくまで細胞の表現型であり、癌幹細胞としての機能発現への関わりを示すものではなかった。我々は、本細胞分画に高発現する分子としてS100分子群を同定し、特にS100A10に関する解析から癌幹細胞性維持における重要性を明らかにした。また、この分子が癌細胞の細胞遊走能獲得に関与することを示した。本研究の成果は、S100A10が発癌から転移まで広範囲に機能することを示唆しており新しい治療標的となりうる分子を見出した点で意義深いと考えている。
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