研究課題/領域番号 |
18K08648
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高畑 俊一 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50437779)
|
研究分担者 |
大塚 隆生 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20372766)
森 泰寿 九州大学, 大学病院, 助教 (50632642)
貞苅 良彦 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80784503)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 胆道癌 / セネセンス / マイクロRNA / 膵癌 / 十二指腸液 / エクソソーム / exosome |
研究成果の概要 |
膵液中及び十二指腸液中から各々exosomeの抽出を試み存在を証明し、その安定性の検討を目標とした。最終的には十二指腸液サンプルでのexosome抽出、内包される蛋白質、RNA、DNAの抽出を目標とした。当研究室で十二指腸液を採取し、膵、胆道癌高危険群同定及び早期癌の診断精度を検証。我々は胆汁中、膵液中のexosome抽出に成功し、exosomeの安定性についての検証も終了、膵液中のexosomeからmiRNA-21, miRNA-155を測定,膵液細胞診と組合せることで膵癌診断の正診率が91%まで上昇することを明らかにした。また十二指腸液からも安定的にexosomeが抽出できることを確認。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵液細胞診は膵癌診断において感度が比較的低く,穿刺吸引細胞診を要することも稀ではない.われわれが開発した膵液中のexosomal RNAからmiRNAの発現解析を組み合わせることで高い正診率を得ることができ,患者に複数回の内視鏡検査を行う負担を軽減することが可能になる.また,十二指腸液中のexosomeの抽出は可能であったため,内包されるmiRNA, DNAの解析で膵癌・胆道癌診断ができれば,健常者の検診でも膵癌・胆道癌のスクリーニングが可能である.罹患率は低いものの,生物学的悪性度が高いために,高い癌関連死亡率を示す膵・胆道癌の早期診断による社会的な貢献度も大きいと考える。
|