研究課題/領域番号 |
18K08655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
川井 学 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40398459)
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研究分担者 |
北畑 裕司 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00535338)
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
岡田 健一 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50407988)
廣野 誠子 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60468288)
宮澤 基樹 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90549734)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 頭部領域癌 / アディポネクチン / サイトカイン / 術前運動療法 / 膵頭十二指腸切除術 / 術後合併症 / 膵頭部領域癌 / 運動療法 |
研究成果の概要 |
運動療法によってアディポネクチンは有意に減少した(運動前11.2±5.0μg/ml、運動後9.5±4.3μg/ml、P=0.003)が、運動療法前後でのアディポネクチンの変化と術後合併症の発生に関連性はなかった。運動前アディポ ネクチン値は術後合併症なし;12.1±5.3μg/ml、術後合併症あり;9.2±3.9μg/mlであり、術後合併症を認めた患者の運動前アディポネクチン値は有意に低値(P=0.034)であった。しかし、運動後のアディポネクチン値と合併症発生に関連は認めなかった。膵頭十二指腸切除術後合併症を予測する運動前アディポネクチン値のカットオフ値は9.5μg/mlであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高難度手術である膵頭十二指腸切除は手術侵襲が大きく術後合併症率は30~50%といまだ高率である。今回の研究で、膵頭十二指腸切除術後合併症を予測する運動療法前アディポネクチン値のカットオフ値は9.5μg/mlであり、運動療法前アディポネクチン値は膵頭十二指腸切除術後合併症の予測バイオマーカーとなりうることが示唆された。術前運動療法による膵頭十二指腸切除術後合併症高危険群を予測する運動療法前アディポネクチン値によって膵頭十二指腸切除術の周術期管理の新たなアルゴリズムの提唱ができる可能性がある。
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