研究課題/領域番号 |
18K08662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
白水 泰昌 関西医科大学, 医学部, 講師 (20279186)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ヒトiPS細胞 / 肝細胞 / hiPS / hepatocyte / cryopreservation / cell transplantation / acute liver failure |
研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞は、無血清培地下に高効率に肝細胞への分化誘導が可能である一方、分化誘導の過程でその増殖能は経時的に低下していき、分化した肝細胞の長期維持培養は困難とされる。本研究では、複数のヒトiPS細胞株から分化誘導した肝細胞を用いて、その培養条件にサイトカインおよび低分子化合物を組み合わせることで、血清やfeeder細胞の使用なしに20継代以上の長期培養に成功した。さらに、長期培養後の細胞は肝前駆細胞に特徴的なAFPやHNF4a、ALBの発現に加え、より成熟した肝細胞に特徴的なASGPR1やAATを発現しており、培養上清中へのALB分泌も認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞移植はそのドナー不足と肝細胞のin vitroにおける乏しい増殖能に関連した培養維持の困難さから広く臨床応用されるに至っていない。ヒトiPS細胞は高効率に肝細胞への分化誘導が可能である一方、分化誘導の過程でその増殖能は経時的に低下していき、分化した肝細胞の長期維持培養はヒト由来の肝細胞と同じく困難とされている。本研究ではヒトiPS細胞から分化誘導した肝細胞を長期培養する技術を開発した。さらにその培養維持方法も血清や異種細胞を必要とせず簡便であることから、ヒトへの投与を念頭に置いたさらなる研究の発展が可能で、肝移植を必要とする一部の代謝生肝疾患や急性肝不全の代替医療となりうる期待が持てる。
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