研究課題/領域番号 |
18K08702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長井 和之 京都大学, 医学研究科, 講師 (30567871)
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研究分担者 |
増井 俊彦 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20452352)
上本 伸二 滋賀医科大学, 医学部, 学長 (40252449)
田畑 泰彦 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 膵手術 / 膵液瘻 / 遊離脂肪酸 / 不飽和脂肪酸 / 膵液瘻重症化因子 / リパーゼ阻害 / PEG / 脂肪分解 / 膵切離 / 膵切除 / 術後合併症 / ゲル / ラットモデル / 重症化 / 脂肪酸 |
研究成果の概要 |
膵手術後合併症である膵液瘻の増悪因子として内臓性肥満が報告されているが、その機序の詳細は不明である。本研究ではラット膵切離モデルにおいて、中性脂肪腹腔内投与による脂肪分解、遊離脂肪酸産生と膵液瘻増悪、およびリパーゼ阻害薬による病態改善を示し、腹腔内脂肪分解抑制が膵液瘻重症化予防の新規治療法となりうることを示した。さらにより臨床に近い、自家脂肪溶解液を用いた膵液瘻悪化モデルに、リパーゼ阻害薬を Polyethylene glycol (PEG) に内包化したエマルジョンをハイドロゲルに含浸し、局所投与することで遊離脂肪酸産生抑制による膵液瘻発生抑制を図り、生存率向上を含む良好な結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ラット膵切離・膵液瘻モデルを用いて、膵酵素の脂肪分解による遊離脂肪酸産生が膵液瘻における病態増悪因子として寄与すること、またリパーゼ阻害薬による脂肪分解抑制が膵液瘻増悪を防ぐという結果を得た。本研究の成果から膵液瘻に対する新規治療法開発につながる可能性が期待される。
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