研究課題/領域番号 |
18K08705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
堀 裕一 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80248004)
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研究分担者 |
清水 一也 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (50335353)
三好 真琴 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (50433389)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵臓がん / エクソソーム / 遠隔転移 / 肝転移 / 膵癌 / 膵臓癌 |
研究成果の概要 |
膵臓癌は癌死亡率の第4位にあり、遠隔転移が予後を左右する。最近、あらゆる細胞はエクソソームと呼ばれる微小な細胞外小胞を分泌して細胞間コミュニケーションを行なっていることが明らかになっており、癌細胞でも様々な報告がある。本研究では、我々が樹立作成した(1)ヒト膵臓癌幹細胞株や (2)癌遺伝子導入により作成したマウス人工膵臓癌幹細胞株由来のエクソソームにより肝臓でのpre-metastatic nicheを再構築できた。また、その転移機構を分子レベルで解明した。本研究成果は、エクソソームを標的とした治療薬の開発に繋がり、膵臓癌の予後改善に貢献できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手術、抗がん剤、放射線治療の進歩にもかかわらず、膵臓癌の5年生存率は未だ10%以下で、固形癌の中で最も予後不良と言われる。今後も罹患数や死亡数は増加すると世界中で予測されており、肝臓や肺などへの転移や神経浸潤といった膵臓癌に特徴的な病態の解明やその対策が待たれる。本研究では、膵臓癌の転移機構を明らかにするため、膵臓癌が分泌するエクソソームと呼ばれる微小な小胞に着目して実験を行った。その結果、エクソソーム投与により、転移のプロセスが亢進することが判明した。この成果はエクソソームを標的とした治療薬の開発に繋がり、膵臓癌の予後改善に貢献できる。
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