研究課題/領域番号 |
18K08724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
河津 聡 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (80633685)
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研究分担者 |
齋木 佳克 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
安達 理 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (30375092)
秋山 正年 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (80526450)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | PAI-1 / TM5441 / 癒着 / 心臓血管外科 / 再手術 / プラスミン / 縦隔内癒着 / マクロファージ / PAI-1阻害薬 / ウサギ / 心臓手術 / 胸骨正中切開 / 癒着予防 / PAI-1阻害化合物 / 植え込み型補助人工心臓 / 心臓移植 |
研究成果の概要 |
心臓血管外科手術後の心臓周囲の癒着は、再手術の危険を上昇させる。本研究ではウサギの心臓周囲に人工的に癒着を作成し、その癒着がPAI-1阻害化合物(TM5441)の投与によって改善することを示した。さらにPAI-1阻害化合物が癒着に対してどのように作用しているかを明らかにするため、PAI-1阻害化合物が癒着に対して効果を示す作用経路に関して仮説を立て、その作用経路を阻害するトラネキサム酸を投与することで癒着の改善効果が減弱することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在心臓血管外科手術後の再手術は増加している。再手術の際には心臓周囲の癒着剥離操作が必要となり、大血管や心臓損傷のリスクが上昇する。しかし未だ確立された癒着予防法は存在しない。現在は心臓損傷予防のためシート状の代用心膜を留置する手法が中心であるが、かえって癒着を増強させるリスクや感染の問題がある。そこで本研究では癒着の形成過程を阻害する薬剤の全身投与という、これまでになかった形での癒着の改善を目指し、動物実験でその効果を示し、今後臨床応用に向けてさらに研究を進めていく予定である。
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