研究課題/領域番号 |
18K08746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
駒井 宏好 関西医科大学, 医学部, 教授 (00231324)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 末梢動脈疾患 / 重症下肢虚血 / 悪性新生物 / 予後 / 閉塞性動脈硬化症 / 包括的高度慢性下肢虚血 / データベース |
研究成果の概要 |
末梢動脈疾患重症虚血の予後に悪性新生物がどのような影響を与えるのかを明らかにするため、Japan Critical Limb Ischemia Databaseに2013年から2015年に登録された、血行再建術を受けた2967例を対象としてその予後を解析した。144例(4.9%)で血行再建の時点で悪性新生物を合併もしくはフォロー期間中に新たな悪性新生物を合併していた。一次開存率、MALE、心血管死亡については血行再建方によらず、悪性新生物を合併した群とそうでない群の間に有意差を認めなかった。この結果より悪性新生物合併例においても重症虚血患者は積極的に血行再建を行うべきであると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国は高齢化社会を迎え、閉塞性動脈硬化症と悪性新生物は共に高齢者に多く併存する疾患となってきている。重症下肢虚血例で血行再建術を行う際、悪性新生物の合併が下肢の予後にどのように影響を与えるかはいまだに明らかになっていない。この研究は我が国の多施設での登録データベースをもとに、その解析を行い、閉塞性動脈硬化症の血行再建術の予後に悪性新生物の合併が大きな影響を与えていないことを初めて示したものである。よって必要な血行再建術は悪性新生物の合併如何にかかわらず、積極的に思考すべきであることが明確に提言されうることとなった。
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