研究課題/領域番号 |
18K08758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
三好 亨 岡山大学, 大学病院, 講師 (70444651)
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研究分担者 |
中村 一文 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (10335630)
米澤 朋子 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (30304299)
吉田 賢司 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (70532761)
伊藤 浩 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (90446047)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 大動脈解離 / インテグリン / アンジオテンシン / 細胞外マトリックス / 胸部大動脈解離 / α1インテグリン / 血管平滑筋細胞 / 線維芽細胞 / 腹部大動脈瘤 / マイクロアレイ |
研究成果の概要 |
α1インテグリン欠損マウスを用いて、lysyl oxidase 阻害薬とアンジオテンシンIIの皮下投与による大動脈解離モデルの作成を行った。α1インテグリン欠損マウスにおける大動脈解離の発生率は有意に対照マウスに比べて低率であった。C57/BL6マウスを対照群として、腹部大動脈解離の遺伝子発現について、さらに詳細に検討をおこなったところ、炎症性サイトカイン、細胞外マトリックス分解酵素の発現もα1インテグリン欠損マウスで有意に低値であった。インテグリンα1から下流のシグナルについて、MAPK経路のリン酸化がインテグリンα1に関与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胸部大動脈解離は大動脈中膜が突然破断する疾患であるが、その病態はほとんど解明されていない。そのため、その解離の予測は困難であり、いったん発症すると高い致命率となる。血管の中膜には血管平滑筋細胞、線維芽細胞があるが、その強度の維持にはエラスチンをはじめとする細胞外マトリックスが重要な役割を果たす。細胞はインテグリンを細胞外マトリックスと繋がり、活性化や抑制の制御を受けることが知られている。本研究で、マウスモデルではα1インテグリンの欠損が大動脈解離発症を抑制することが示された。インテグリンを介した大動脈解離発症抑制の新たな治療戦略に寄与する可能性が示唆された。
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