研究課題/領域番号 |
18K08762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
帯刀 英樹 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40343321)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心臓リモデリング / 心筋肥大 / オートファジー / イソプロテレノール / ジメチルセレコキシブ / GSK-3 |
研究成果の概要 |
ジメチルセレコキシブ(DMC)は、βアドレナリン受容体刺激薬イソプレナリンにより誘導された心筋肥大および心臓線維化を有意に抑制した。In vitro実験において、DMCは心筋細胞に直接的に作用し、心筋肥大抑制因子glycogen synthase kinase-3 (GSK-3)を活性化したことから、これが病的心臓リモデリング抑制の機序である可能性が考えられた。また、DMCはマウスにおいてイソプレナリンによるオートファジー活性の減弱を抑制したことから、オートファジー活性化作用も病的リモデリング抑制と関連している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性心不全の患者数が増加する中、新規治療薬の開発が求められている。本研究において、DMCがGSK-3の活性化を介して病的心臓リモデリング(心筋肥大・心臓線維化)を抑制する可能性が示唆された。また、その機序にDMCのオートファジー活性化作用が関与している可能性も示唆された。これらは、既存の慢性心不全治療薬とは異なる機序であることから、DMCは慢性心不全に対する新規の治療薬となる可能性があると考えられる。
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