研究課題/領域番号 |
18K08767
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 (2020-2021) 横浜市立大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
内藤 祐次 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (60328466)
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研究分担者 |
横山 詩子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70404994)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 圧力印加 / 先天性心疾患 / ヒト臍帯動脈平滑筋細胞 / 平滑筋細胞 / 間葉系幹細胞 / 組織工学 / 小児心臓手術 |
研究成果の概要 |
先天性心疾患根治術において抗凝固療法不要、成長能を有する理想の小児心臓弁の開発は長年の課題である。新しい手法である圧力印加組織工学、および術中廃棄される胸腺から間葉系幹細胞を分離し、心臓弁パッチの作成を試みた。細胞源を胸腺由来間葉系幹細胞から、ヒト臍帯動脈平滑筋細胞へ変更し、細胞の積層,および圧力印加による心臓弁パッチの作成に成功した。作製したパッチをヌードラットの腹部大動脈に移植し、3週、3ヶ月、5ヶ月後に形態評価、組織学的評価を行った。移植術を行った17例中、16例は全例生存し、移植部の大動脈は開存し狭窄、瘤形成を認めなかった。組織学的に内腔側は内皮で覆われ、弾性線維の新生を認めていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性心疾患は100人の出生に1人という割合で生じ、その治療成績の改善に伴い遠隔期に再手術を必要とされる症例が増加している。その主たる原因が、幼少期に使用された人工補填物の血栓形成、石灰化、変性、狭小化に伴う血行動態の悪化である。理想的な人工補填物は、生体組織に適合し、血行動態に悪影響を及ぼさないようにリモデルするよう設計されなければならない。本研究において作成されたパッチ素材は、組織工学にて従来使用されていた人工の異物である鋳型を含まず、完全な生体組織のみで作成されており、生体適合性において他の素材を凌駕するものと考えられる。先天性心疾患における革新的な治療につながる可能性を秘めている。
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