研究課題/領域番号 |
18K08772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
大門 雅広 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (20388268)
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研究分担者 |
神吉 佐智子 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (40411350)
渡邊 房男 大阪医科薬科大学, 医学部, 功労教授 (40183719)
友田 紀一郎 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (50362843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | iPS細胞 / Marfan症候群 / 平滑筋細胞 / 大動脈解離 / マルファン症候群 / 稀少難病 / ドラッグ・リポジショニング / 血管細胞モデル |
研究成果の概要 |
若年期に致命的な大動脈解離や大動脈瘤破裂を発症するマルファン症候群と類縁疾患において、確実に生命予後を改善するのは解離発症前の人工血管置換手術のみである。患者ごとに発症様式が異なり、治療介入の時期と方法に関して苦慮する場合が多い。原因遺伝子の変異の多様さが、患者ごとに発症様式が異なる原因であると考えられる。そこで本研究では、FBN1遺伝子変異を有するマルファン症候群患者の末梢血からiPS細胞を経由して誘導した血管平滑筋細胞培養系を用い、大動脈でみられる病態を再現(血管細胞モデル)することを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マルファン症候群等類縁結合織疾患で生命予後を大きく左右するのは大動脈の脆弱性で、本研究では40歳台までの若年期に大動脈拡大や大動脈解離を有する患者を対象として遺伝子解析を行い、多様な遺伝子変異を有する患者から分化誘導した血管平滑筋細胞を用いて血管モデルを作製することを目的とした。異常な結合組織を分泌する細胞を用いた研究は困難を伴うが、希少難病こそiPS細胞を樹立することの意義が大きい。今後も本研究を継続し、iPS細胞で、患者それぞれの大動脈脆弱性の原因を検討し、さらに化合物ライブラリーのスクリーニングを行うことで治療効果を有する薬剤を探索するとともに、病態の解明につなげることが可能となる。
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