研究課題/領域番号 |
18K08778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 義人 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80375691)
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研究分担者 |
吉野 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40281547)
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60345022)
鈴木 秀海 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60422226)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肺移植術後拒絶反応 / IL-2複合体 / 制御性T細胞 / 三次リンパ構造 / 慢性期肺移植片機能不全 / 肺移植後急性拒絶反応 / 遺伝子導入マウス / マウス肺移植 / 急性拒絶反応 / 慢性拒絶反応 |
研究成果の概要 |
CD25受容体に親和性を持たせたIL-2抗体(JES6-1)とIL-2の複合体で制御性T細胞(Treg)を誘導できる。これを用いて、MHC完全ミスマッチ間マウス肺移植のアログラフト生着が90日以上に渡って維持された。ジフテリアトキシンによるTreg失活マウスで同様の実験を行うと、IL-2cx投与にも関わらずグラフトは短期で拒絶された。また、各組織のTregをFACSで測定するとTregが誘導されていることが示された。以上より、Treg誘導によりマウス肺移植後拒絶反応を長期に抑制した。また、アログラフト内でのFoxp3+ Tregを含む三次リンパ構造が重要な役割を果たすことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺移植は末期呼吸器疾患に対する治療手段の一つである。1998年の本邦初症例以来、症例数は増加しており、一般呼吸器外科診療の一つとなった。一方で、肺移植術後慢性期の術後成績は長年停滞傾向となっている。本研究ではIL-2複合体によりマウス肺移植実験で長期に渡ってグラフト保護効果を示した。本法を用いた免疫制御法で、臨床肺移植で課題となっている慢性期免疫抑制治療戦略を改善できると考える。
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