研究課題/領域番号 |
18K08801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
牧野 洋二郎 東京医科大学, 医学部, 助教 (70421047)
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研究分担者 |
真村 瑞子 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (60400686)
尹 晶煥 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (30748885)
裴 恩真 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (40773388)
大平 達夫 東京医科大学, 医学部, 教授 (40317847)
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70246205)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非小細胞肺癌 / EGFR-TKI抵抗性 / TGF-β / IL-6 / SMAD / リンカーリン酸化 / SMADリン酸化 / 非小細胞性肺癌 / SMADリン酸化 / 上皮成長因子受容体-チロシンキナーゼ阻害薬抵抗性 / Smad2 / リンカー / 肺癌 / EGFR-TKI耐性 |
研究成果の概要 |
EGFR遺伝子変異を持つ肺腺癌において、癌周囲の炎症により誘導されるサイトカインのIL-6刺激で引き起こされる細胞内シグナル伝達物質SMAD2のリン酸化の状態、及びその標的遺伝子産物の発現レベルによってEGFR阻害薬の治療効果を予測できることを明らかにした。この結果は、治療前の肺癌組織のSMAD2のリン酸化状態を調べることがEGFR阻害薬の薬剤治療効果を予測するバイオマーカーとなり得る可能性、また抗炎症薬やIL-6阻害薬によりEGFR阻害薬がより長い治療効果を得られる可能性を示唆しており、さらに言えば実臨床で問題となっているEGFR阻害薬の未知の獲得耐性メカニズムの解明につながる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は治療前の肺癌組織のSMAD2のリンカーリン酸化状態の測定がEGFR-TKIの薬剤治療効果を予測するバイオマーカーとなり得る可能性を示唆している。また実臨床でより問題となっているのはEGFR-TKIの獲得耐性だが、その30%程度は二次的遺伝子変異によらない未知のメカニズムである。この一部は癌微小環境の炎症の影響が示唆されており、多様な機能を有する炎症性サイトカインであるTGF-βとIL-6によるEGFR-TKI抵抗性誘導の解明が未知の獲得耐性メカニズムの解明につながる可能性がある。さらにSMAD2のリンカーリン酸化の抑制がEGFR-TKI耐性を予防する治療戦略につながる可能性がある。
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