研究課題/領域番号 |
18K08813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長瀬 清 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (90345786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ビッグデータ / 周術期 / 手術医療 / 体温管理 / アウトカム / 医療安全 / 周術期医療 / 医療の質 / 手術医療の質 / 周術期ビッグデータ / 手術患者アウトカム / 臨 床指標 |
研究成果の概要 |
①医療情報システムから新たに開発したDWHを用いて、データが利活用できる環境を構築し、②手術期医療における暗黙知を形式知に可視化する目的で、手術期医療の質向上や業務の標準化と効率化、③医療安全に関する知見を目的とし、手術患者のアウトカム向上に資する仕組みの構築、得られた知見の分析から④診療指標の探索により、医療の質向上を目指す研究である。 本研究ではこれらの①から④までについて、生体監視情報を中心に探究する。中でも周術期の体温は著しく変動する。体温管理において様々な患者背景や術式、さらに手術条件の特徴を受けること、また術後の遷延する高体温は極めアウトカムに悪影響を及ぼすことなどを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
例えば周術期の体温の推移は暗黙知として経験的に理解されていたが、全数調査を行い可視化されたことはなかった。これは可視化するためのDWHの仕組みがなかった点が大きい。体温管理は医療の質だけでなく、手術における心合併症、出血や感染といった重大なリスクに関係するなど医療安全と密接な関係が認められるため、全数調査によりそれぞれの条件で体温推移の特徴が抽出できるようになると、より精緻な周術期管理や術後合併症の予防が可能になると考えられる。手術医療は高度化するだけでなくハイリスク患者や超高齢者などが増加するため、こうした知見は安全な手術医療の実施において重要と考えられる。
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