研究課題
基盤研究(C)
Conditioned Pain Modulation(CPM)、Thermal Pain Illusion(TPI)および患者背景等を含めた収集データの多変量解析結果から、遷延性術後痛発症スクリーニング検査法の開発を行うことを目的として、周術期にCPM、TPI、患者背景(年齢、性別、Pain Catastrophizing Scale:PCS等)、術後急性痛発症の有無およびその主観的痛み強度(visual analogue scale: VAS)と罹患期間、術後急性痛発症時の鎮痛剤使用量について情報収集した。多変量解析の結果、術前のCPMとPCSが術後痛を予測することが示唆された。
術前に評価した、内因性疼痛調節機構を反映すると考えられるConditioned Pain Modulation(CPM)と痛みの破局的思考Pain Catastrophizing Scale(PCS)が、術後痛を予測することが示唆された。術後急性痛は遷延性術後痛発症のリスクファクターであることが報告されており、本研究成果から術後急性痛発症のリスクが高い患者を同定することは、遷延性術後痛発症のスクリーニングにつながり、遷延性術後痛発症予防、ひいては治療に難渋する慢性疼痛発症予防に繋がると考えられる。結果として、国民のQOL上昇、医療費抑制等、大きな医療的、社会的及び経済的波及効果が見込まれる。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 3件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件)
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