研究課題/領域番号 |
18K08828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
森山 潔 杏林大学, 医学部, 教授 (10296717)
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研究分担者 |
本保 晃 杏林大学, 医学部, 助教 (10625578)
萬 知子 杏林大学, 医学部, 教授 (40210801)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 経鼻高流量酸素療法 / 無呼吸酸素化 / 人高機能シミュレータ / COVID-19 / aventilatory mass flow / ROX index / 換気 / 高機能シミュレーター / 高機能患者シミュレータ / 経鼻高流量酸素投与 / 経鼻高流量療法 / 終末期も視野に入れた急性期医療 / 換気効果 |
研究成果の概要 |
経鼻高流量酸素療法(HFNC)の換気に及ぼす効果を、①人高機能シミュレータ(HPS)を対象に、無呼吸状態での血中酸素及び二酸化炭素分圧に対する影響を調査し、②COVID-19罹患患者を対象に、HFNCが明らかな呼吸負荷軽減作用を有するかに関し、検証した。 ①筋弛緩薬を投与されHPSにおいて、HFNCは70L/分の高流量において明らかに酸素化の低下を防ぐ効果が示されたが、二酸化炭素は貯留していた。換気効果ではなく酸素を拡散するのみの効果と考えられた。 ②COVID-19罹患患者に対する効果は、後方視的に検証すると我々の対象患者では有意ではなく、今後の更なる検証が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HFNC療法は、本研究開始当時は一部の高次機能施設に限られていた感が否めなかったが、当該研究の遂行中に発生したCOVID-19パンデミックに伴い急速に広まり、現在では一般病院に普及している。我々が注目している無呼吸酸素化に対する効果は、期待していた換気効果ではなく拡散効果のみであったことは、呼吸不全患者に対する過度なHFNC効果の期待に警鐘を鳴らすものである。 HFNC療法の様な新しい酸素療法デバイスの出現に際しては、その臨床応用が集中治療室からHCU、一般病床へと一般化するに伴い、知識不足から有害事象発生に結びつかぬよう、今後も綿密な検証が必要である。
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