研究課題/領域番号 |
18K08830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
伊藤 健二 東海大学, 医学部, 教授 (10317779)
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研究分担者 |
吉川 正信 東海大学, 医学部, 准教授 (90276791)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Dアミノ酸 / シアロルフィン / 唾液腺 / 疼痛 / 鎮痛 / マイクロダイアリシス / 頭痛 / グルタミン酸 / Dセリン / 神経障害性疼痛 / 脊髄 / NMDA受容体 / D-セリン / アストロサイト |
研究成果の概要 |
ホルマリン刺激後に第1相、第2相いずれも脊髄内におけるDセリン、グルタミン酸分泌量がいずれも補完的に上昇することが明らかとなった。顎下腺由来シアロルフィンの鎮痛効果の作用機序を、摘出マウス輸精管標本、ラット髄腔内投与、ラジオリガンド受容体結合を用いて検討した。また唾液腺内Dアミノ酸をマイクロダイアライシス法で検討した。研究結果から、シアロルフィンがミュー受容体アロステリックモジュレーターとして内因性オピオイドペプチドの鎮痛効果を増強すること、唾液腺細胞間隙中にDセリンなどが存在することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らはDセリンが内因性コアゴニストとしてNMDA受容体の活性化を調節すること、生体の生理変化によりアストロサイト由来Dセリンが生成されることを明らかにした。神経障害性疼痛時にNMDA受容体活性亢進とアストロサイトの活性化が生じることはよく知られている。神経障害性疼痛とDセリン代謝、唾液腺Dアミノ酸、シアロルフィンとの関連性が示されれば、Dセリン代謝を標的とした独創的かつ画期的な難治性疼痛治療薬を創出できる可能性がある。
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