研究課題/領域番号 |
18K08834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
新井 健一 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50380316)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 疼痛感受性 / 慢性疼痛 |
研究成果の概要 |
健常成人男女80名を対象に,痛覚感受性および中枢性疼痛調節機能と,腸内細菌叢組成,排便状況,心理状態の関係を調べた。腸内細菌叢組成は、T-RFLPフローラ解析にて行った。健常成人男性で圧痛閾値、Aδ繊維閾値、C線維閾値と細菌門の組成量に優位な関係性があることがわかった。健常成人女性で腸内細菌叢の多様性と圧痛閾値、Aβ線維の感受性の指標とされる周波数2000Hzで刺激した際の知覚電流閾値に正の相関を認めた。さらに、慢性疼痛患者190名においても調べた。慢性痛患者を全身痛、頚部痛・上肢痛、腰下肢痛、頭痛と4群に分けて、この4群による腸内細菌叢組成の特異性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健常成人男女で,痛覚感受性および中枢性疼痛調節機能と,腸内細菌叢組成,排便状況,心理状態の関係を調べ、健常成人男性で圧痛閾値、Aδ繊維閾値、C線維閾値と細菌門の組成量に優位な関係性があることがわかった。健常成人女性でも腸内細菌叢の多様性と圧痛閾値、Aβ線維の感受性の指標とされる周波数2000Hzで刺激した際の知覚電流閾値に正の相関を認めた。以上より、腸内細菌叢が人の痛みの感受性に大きく影響を与えることが分かった。さらに、慢性疼痛患者で、全身痛、頚部痛・上肢痛、腰下肢痛、頭痛と4群に分けて、腸内細菌叢組成の特異性を明らかにした。疼痛の慢性化に腸内細菌が影響していることを明らかにした。
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