研究課題/領域番号 |
18K08847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
戸部 賢 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90400770)
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研究分担者 |
小杉 謙介 朝日大学, 歯学部, 講師 (00650780)
須藤 貴史 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (60739621)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 局所麻酔薬 / 生体内分解材料 / 徐放薬 / 温度応答性 / 術後痛 / レボブピバカイン / 注射可能性剤 / 徐放化 / 術後痛管理 / 周術期管理 / 急性痛 / 疼痛治療 |
研究成果の概要 |
生体内分解材料を用いて温度応答性のある注射可能なレボブピバカイン徐放薬を作成することができた。作成された薬剤は室温では液体状で注射して体温になるとゲル化して注射部位にとどまるようなものとなった。薬剤は数日かけて放出され、加水分解されてポリマー自体も分解されるようなもので作成できた。こちらの局所麻酔徐放薬を用いてラット術後痛モデルでその長時間効果と有害事象がないことを確認する実験を行った。臨床使用の薬剤に比べて効果は長く、投与部位周囲の病理学的評価においても炎症細胞の浸潤は認めるものの周囲への影響は軽微であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後疼痛管理は周術期管理の中でも非常に重要な要素で現在の医療においても充分とは言えない。副作用が少なく確実な長時間鎮痛は非常に重要なテーマである。アメリカのFDAにおいてブピバカイン徐放薬が承認されて10年間程度経過するが日本では臨床使用できないうえに欧米においてもそれほど広まっていない。薬剤として心毒性が強いなど使いにくい要素もあり別の薬剤の開発が待たれていた。今回注射可能でかつブピバカインより毒性の低いレボブピバカインを用いて徐放薬を作成できたことは今後の周術期管理において非常に有用となるかもしれない。
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