研究課題/領域番号 |
18K08867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 (2021) 昭和大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
増井 健一 横浜市立大学, 医学研究科, 特任准教授 (20303430)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 呼気プロポフォール濃度 / ブレスバイブレスモニタ / プロポフォール麻酔 / ブレスバイブレスモニタリング / プロポフォール / 呼気濃度 / 薬物動態 / 呼気モニタリング / 呼気プロポフォールモニタ |
研究成果の概要 |
臨床使用に特化して我々が開発したブレスバイブレス呼気モニタにより測定された呼気プロポフォール濃度が、プロポフォール全静脈麻酔中のプロポフォール血中濃度の変化に追随するかを検証した。肝切除患者を対象としてプロポフォール全静脈麻酔を施行し、プリングル手技(肝臓への流入血管を遮断し、肝臓切除中の出血量を抑制する手技)中のプロポフォール呼気濃度と血中濃度を比較検討した。肝血流遮断・遮断解除によりプロポフォール濃度が大きく増減した際に、呼気プロポフォール濃度も大きく増減した。ブレスバイブレス呼気プロポフォール濃度モニタリングは血中プロポフォール濃度変化をモニタリングできることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロポフォールによる全静脈麻酔には、覚醒時喉頭痙攣・覚醒時興奮・術後の悪心嘔吐抑制などの利点があるが、薬物濃度のリアルタイム連続測定ができず、効果の個人差が大きいことから、現状では適切な投与が難しい。プロポフォールの過量投与は覚醒遅延・術後の鎮静効果遷延、頻度は稀だが重篤なプロポフォール注入症候群を起こしうる。 本研究ではブレスバイブレス呼気プロポフォール濃度モニタリングが、薬物濃度のリアルタイム測定を可能にし、血中濃度の増減を評価できることを示した。実測濃度モニタリングは、術中の適切なプロポフォール投与を容易にし、術中術後の合併症を減らすことができ、安全な全身麻酔に大きく貢献すると考えられる。
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