研究課題/領域番号 |
18K08876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
堀下 貴文 産業医科大学, 医学部, 教授 (40369070)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / 電位依存性ナトリウムチャネル / 新たな鎮痛薬開発 / Nav1.9 / 新たな鎮痛薬 / Nav1.9抑制機序 / 選択的Nav1.9阻害薬 |
研究成果の概要 |
難治性慢性疼痛に対する新たな鎮痛薬としての選択的Nav1.9阻害薬の開発に貢献するために、Nav1.9の抑制機序を分子レベルで解明する実験計画を立てたが、その機能的発現が困難であった。そこで、その他のサブユニットに対する新たな鎮痛薬となりうる薬物の影響解析を行った。その結果、向精神薬であるクロルプロマジン、鎮咳薬であるカルベタペンテン及びベンゾナテートが、神経系に発現する電位依存性ナトリウムチャネルαサブユニットNav1.2、Nav1.3、Nav1.6、Nav1.7、Nav1.8機能を濃度依存性に抑制することを発見した。これらの結果は、これら薬物が新たな鎮痛薬となり得る可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性疼痛や神経障害性疼痛を成因とする慢性疼痛は治療困難な例が多く、有効な鎮痛薬を開発すべく慢性疼痛の病態について研究が進められてきたが、未だ開発には至っていない。電位依存性ナトリウムチャネル(Nav)は慢性疼痛発生機序に重要な役割を持つことが示されており、向精神薬クロルプロマジンや鎮咳薬カルベタペンテン、ベンゾナテートが神経系に発現するNavサブユニット機能を抑制するという今回の発見は、これら薬物が難治性慢性疼痛に対する新たな鎮痛薬になり得る可能性を示唆している。
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