研究課題/領域番号 |
18K08885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
中島 芳樹 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00252198)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 熱中症 / 血管内皮 / シンデカン / 水素 / ラット / 血管内皮グリコカリックス / 水素ガス / エンドトキシン / 熱中症性ショック / デクスメデトミジン / 血管内皮障害 / グリコカリックス / シンデカン-1 |
研究成果の概要 |
近年地球温暖化とその対策が地球規模で論じられているが、それに伴い我が国でも熱中症の患者数は年々増加している。特に重症の熱中症では現在のところ対症療法しか方策はなく、致死率も高いため有効な治療法の探索は喫緊の課題である。 我々はラットの熱中症モデルを開発し、多臓器不全に至る原因の一端が敗血症と同様の血管内皮障害であることを報告した。今回の研究では強力な還元物質である水素ガスに注目し、水素が血管内皮の保護作用を有するかを調べた。機序を明らかにするまでには至っていないが、水素ガスは血管内皮障害を抑制し、ラット生存率を改善した。熱中症の新たな治療法の開発につながる成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
年々増加する熱中症患者に対する有効な治療法を開発することは一時的な症状の緩和だけでなく、その後のQOLにも大きな影響を及ぼす。熱中症は高齢者にも重篤な症状をもたらすだけでなく、炎天下のスポーツや車内の滞在時でも発症するため若年者にも影響が大きい。 我々の講座における熱中症に対する研究成果は有効な治療法の確立に役立つ可能性があり、また新しい適応にも道を開くものである。
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