研究課題/領域番号 |
18K08892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田島 吾郎 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (00437427)
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研究分担者 |
松本 直也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (50359808)
山野 修平 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (60570538)
梅原 敬弘 産業医科大学, 医学部, 准教授 (60617421)
池松 和哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80332857)
田崎 修 長崎大学, 病院(医学系), 教授 (90346221)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 全身性炎症反応 / 敗血症 / 熱傷 / パターン認識 / 全身性炎症 / 遺伝子 / パターン / パターン分析 / 炎症 / 感染 / 自然免疫 / パターン解析 / 判別分析 |
研究成果の概要 |
感染性炎症(敗血症)、非感染性炎症(熱傷)と病態の異なるマウス全身性炎症モデルを用いて、次世代シーケンサーで白血球のRNAシーケンスを施行した。トランスクリプトーム解析で各炎症病態で発現する遺伝子を網羅的に測定し、GO解析で病態に特徴的な遺伝子群を抽出した。遺伝子群のPCRによる測定値をスケーリングして遺伝子発現をパターン化した。遺伝子発現には病態に特徴的なパターンがあり、実測値とパターン化した値に対して正準判別分析を施行することで、重症度と無関係に各病態を100%判別可能であった。トランスクリプトーム解析で抽出した遺伝子発現パターンによる炎症病態の新たな病態判別法の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集中治療患者における原因不明の発熱や炎症病態では、炎症・抗炎症に関わるさまざまなバイオマーカーの上昇が報告されるが、単独のマーカーによる診断は困難で、常に‘炎症と抗炎症のバランス’が重要であることが強調されてきた。本研究により複数マーカーの活性化のバランス(=パターン)を評価することで、‘炎症と抗炎症のバランス’を評価する新たな方法の可能性が示唆された。、複数マーカーのパターンを新たな指標として‘どのような’炎症か(炎症の量ではなく質)を評価することで、これまで診断不能であった不明熱や炎症病態の判別が可能となり、適切な病態理解、治療決定につなげられる可能性がある。
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