研究課題/領域番号 |
18K08908
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
大嶋 清宏 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60361375)
|
研究分担者 |
萩原 周一 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20455992)
澤田 悠輔 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (90805897)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 心肺蘇生 / 心肺停止 / アドレナリン / 血管収縮薬 / エピネフリン / アンギオテンシンⅡ |
研究成果の概要 |
院外心肺停止症例で、病院前アドレナリン投与量で3群(投与無し、1mg、2mg)に分け比較した結果、2mg投与群の血中アドレナリン濃度は最高だったが自己心拍再開に差はなく、病院前アドレナリン投与無群では、自己心拍再開有群は無し群に比較して来院時血中アドレナリン濃度が有意に低値だった。これらの結果から、血中アドレナリン濃度上昇は直ちに自己心拍再開獲得に影響しない可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2021年6月に発行された日本蘇生協議会「蘇生ガイドライン2020」において、「心肺蘇生中にアドレナリンを投与することを推奨する(強い推奨、エビデンスの確実性:低い、Grade 1C)」と記されているが、一方で「心肺停止症例へのアドレナリン投与に関する神経学的転帰への影響は不確実なまま」とも記載され、その臨床的意義に関してはいまだcontroversialである。 本研究結果は、心肺停止症例での血中アドレナリン濃度上昇が直ちにROSC獲得に関連しない可能性を示唆しており、今後の心肺蘇生における血管収縮薬確立に大きく寄与する内容であり、その学術的および社会的意義は極めて大きいと考える。
|