研究課題/領域番号 |
18K08925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 横浜薬科大学 |
研究代表者 |
殿岡 恵子 (窪田恵子) 横浜薬科大学, 薬学部, 准教授 (20521884)
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研究分担者 |
篠塚 逹雄 横浜薬科大学, 薬学部, 特任教授 (70095610)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Acute drug intoxication / β-blocker / LC-MS/MS / Intoxication / Simultaneous analysis / Analysis / LC/MS/MS / Solidphase extraction / Solidphase extrraction / 救急医学 / 急性中毒学 / 中毒医療 / 分析化学 / β-遮断薬 |
研究実績の概要 |
研究の目的:法医中毒分野や救急領域などの臨床分野において、急性薬物中毒の原因薬物を究明することは治療法の選択や治療方針を決定する上で重要となり、迅速簡便な薬毒物の分析法の確立が必要である。現代の高齢化社会において、高齢者は、内服薬の種類が多いことや自己管理の困難さから、定期処方の薬剤でも薬物中毒を引き起こしえる。その原因として、基礎疾患の多様性から処方薬が増え、定期内服薬自体に相互作用を起こす危険性や、薬物代謝の加齢変化などがある。高齢者の基礎疾患関連の薬剤、特に事故的要素による薬物中毒で、より重篤な症状を呈し死亡の原因とされるのは、循環器系薬剤(β遮断薬やCa拮抗薬)である。本研究では、種々のβ遮断薬に着目し、生体内試料からのβ遮断薬やその代謝物の LC/MS/MS による一斉分析法の開発を目的とした。研究計画は、固相抽出用カラムを用いた血清、尿試料からの種々のβ遮断薬および代謝物の最適抽出条件を検討し、生体試料から抽出分離したβ遮断薬および代謝物の LC/MS/MS による 一斉分離分析条件を確立することである。さらに開発した本分析法を救急分析試料へ適用し、β遮断薬のスクリーニング法として本法の有用性に関して検討することである。令和 4 年度:①昨年度使用したメトプロロールとその代謝物 2 種に、プロプラノロールとその代謝物 1 種を追加し、LC/MS/MS による分離分析条件を検討した。②血清または尿に、メトプロロール、プロプラノロールとその代謝物を添加し、固相抽出用カラム(Oasis; PRiME HLB カラム)を使用し、抽出溶媒洗浄溶媒等を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
メトプロロール、プロプラノロールとその代謝物 3 種のLC/MS/MS による分離分析条件を 検討し、最適条件を確立した。また、メトプロロール、プロプラノロールとその代謝物 3 種の血清中 からの PRiME HLBカラム抽出法は、再現性もあり、この方法を用いての LC/MS/MS分析における定量検出も可能である。ただし、プロプラノロールの代謝物 1 種については、再現性はあるが、血清からの回収率が低いという結果となったため、プロプラノロールの代謝物の抽出条件について再検討する必要がある。尿中からの PRiME HLBカラム抽出法についても現在検討中である。また、新型コロナ問題や分析機器の修理などがあり、研究が予定よりもやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、尿試料からのβ遮断薬の分析を行うにあたり、メトプロロール、プロプラノロールとその代謝物 3 種の PRiME HLBカラムを用いた方法において、尿中からの抽出法も検討する。また、PRiME HLBカラムを用いた、血清中メトプロロール、プロプラノロールとその代謝物 3 種の抽出法は、再現性もあり良好であったが、プロプラノロールの代謝物 1 種については、再現性はあったが、回収率が低い結果となったため、プロプラノロールの代謝物 1 種の抽出条件について再検討する。さらに、固相抽出用カラムを用いた血清、尿試料からのβ遮断薬および代謝物の最適抽出条件を再検討し、生体試料から抽出分離したβ遮断薬および代謝物のLC/MS/MSによる一斉分離分析条件を確立する。新規に開発した本分析法を、救急分析試料へ適用し、β遮断薬のスクリーニング法として本法の有用性について検討する。改善点が必要な場合はさらに再検討し、新規に開発した本分析法の有用性を確立する。
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