研究課題/領域番号 |
18K08927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
武山 直志 愛知医科大学, 医学部, 名誉教授 (00155053)
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研究分担者 |
森 久剛 愛知医科大学, 医学部, 助教 (10620867)
富野 敦稔 愛知医科大学, 医学部, 講師 (70440980)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | NETs / 急性呼吸促迫症候群 / カドヘリン / Fアクチン / ARDS / 内皮細胞 / 好中球 / F actin / cadherin / cell-free DNA / histone / 遺伝子発現 / 重症外傷 / 自然免疫 / マイクロアレイ解析 / 多発外傷 / genomic storm / 免疫担当遺伝子 / DAMPs |
研究成果の概要 |
急性呼吸促迫症候群(ARDS)発症時のneutrophil extracellular traps (NETs)の関与を明らかにするために、培養血管内皮細胞(HPAEC)とphorbol myristate acetate (PMA)刺激好中球を共培養するin vitroの検討を行った。PMA刺激好中球で誘発したNETsは、HPAEC細胞間隙のアルブミン透過性を亢進した。組織学的には、サイトスケルトンのFアクチン変形と細胞間接着分子であるカドヘリンの減少を認めた。本in vitroの検討により、NETsは直接的にHPAECの細胞構造に影響を与え透過性亢進を誘発していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARDS病態の中心を成すと考えられていた活性化好中球に関して、これまでは、neutrophil extracellular traps (NETs)の関与は証明されていなかった。本研究によりNETsと血管透過性亢進の関係が明らかになったことにより、今後、NETs産生をコントロールすることにより、従来治療法の限られていたARDS治療が可能になると予想される。このことは、細菌感染、外傷に起因するARDSのみでなく、COVID-19をはじめとするウイルス感染によるARDSに対しても同様な効果を発揮すると考えられる。
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