研究課題/領域番号 |
18K08929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
高須 朗 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (00536170)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 出血性ショック / 酸素代謝 / 生存時間 / 輸血 / ラット / 組織酸素代謝 / 輸血療法 / 輸液 / 蘇生法 / 輸液療法 / 低血圧 / 蘇生 / 重症出血性ショック / 低血圧蘇生法 |
研究成果の概要 |
実臨床を模したラット出血性ショックモデルを用いて、輸血の組織酸素代謝と生存時間に及ぼす効果について実験的研究を行った。脱血と尾部切断による持続出血を行い、輸血または輸液の組合わせで全血輸血群、半希釈輸血群、輸液群の3群に分け、治療介入後に経時的に測定した循環動態、出血量、組織酸素代謝、および生存時間を比較検討した。全血輸血は晶質輸液単独に比べて血圧上昇による出血量が増加したが、組織酸素代謝を改善させ、生存時間も延長させた。これらは半希釈輸血投与の群においても有意差の無いものの同様の傾向を示した。以上より、非制御出血性ショックの動物モデルにおいて全血輸血により酸素代謝不全の改善が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命を脅かす致死的出血ショックの治療において早期の輸血療法が組織や細胞への酸素供給力を向上させることを示し、その有用性を明らかにした。重症出血性ショック患者が心停止に至るとその転帰は極めて不良になるが、早期輸血によりそれを回避できることがが示唆された。特に救急搬送中の輸血療法について検討を行う必要はあるが、今後の救急医療の現場において、重症出血性ショックの対応に大きく影響を与えると考える。
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