研究課題/領域番号 |
18K08937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
登坂 雅彦 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40323357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 頭蓋咽頭腫 / エナメル上皮腫型 / 乳頭型 / 糖代謝 / GLUT-1 / Hexokinase-2 / FDG-PET / トルコ鞍部腫瘍 / トルコ鞍上部腫瘍 / BRAF変異 / 扁平上皮乳頭型 / 下垂体腺腫 |
研究成果の概要 |
脳腫瘍の一種、頭蓋咽頭腫はエナメル上皮腫型と乳頭型という2種類の亜型に分類されます。この内、乳頭型はBRAF遺伝子の変異が発生原因であることが近年報告されました。私たちは、以前の研究で、乳頭型だけに腫瘍内の糖の代謝が亢進していることを疑っていました。頭蓋咽頭腫の組織標本を用いて、糖代謝関連蛋白の発現亢進が見られるのか否か、そしてそれが、BRAF遺伝子変異と、またFDG-PET(糖代謝を画像化する検査)の糖代謝亢進と一致するのかについて研究しました。この結果、頭蓋咽頭腫の内、乳頭型にだけ、BRAF変異、糖代謝関連蛋白の発現亢進、FDG-PETでの糖代謝の亢進がみられることを初めて証明しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋咽頭腫は稀ながら頭蓋底部に存在し再発を繰り返す治療困難な脳腫瘍の一種です。この腫瘍の二つのサブタイプ(エナメル上皮腫型と乳頭型)の内、乳頭型だけはBRAF遺伝子の変異が原因であることが報告され、BRAF阻害剤という化学療法薬が、腫瘍を縮小させるとの報告がなされました。私たちの研究により、開頭手術を行うことなしにこの二つのサブタイプについて正確に診断することができれば、化学療法薬の治療効果を事前に予想することが可能となり、将来、適切な化学療法を行うことが可能になります。
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