研究課題/領域番号 |
18K08958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 先進医療研究開発部, 部長 (80344175)
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研究分担者 |
正札 智子 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 先進医療研究開発部 幹細胞医療研究室, 室長 (40450895)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒト神経系細胞 / ヒトiPS細胞 / ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞 / 低酸素培養 / 虚血ストレス / ヒト神経細胞 / 低酸素ストレス / 虚血障害 / 細胞死 |
研究成果の概要 |
低酸素環境がヒト神経細胞に及ぼす影響を評価するため、培地中溶存酸素濃度を経時的に取得しながらリアルタイムに細胞の生死判定を行うことが可能な新規培養システムの開発を行い、ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞(iPSC-NPCs)の低酸素耐性能を評価した。その結果、ヒトiPSC-NPCsは、培地中溶存酸素濃度が0.1%以下の超低酸素状態が8時間以上持続した時点から細胞死が誘導されるが、超低酸素ストレスに暴露後も生存可能なヒトiPSC-NPCsが少数存在し、それらは神経前駆細胞としての特性を維持し得ることが見出され、ヒトiPSC-NPCsの低酸素耐性に関する新たな知見を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、培地中の溶存酸素濃度を経時的に取得しながらリアルタイムに細胞の生死判定を行うことが可能な培養システム(溶存酸素濃度モニタリング生細胞ライブイメージング解析システム)を開発し、このシステムを用いて超低酸素ストレス下におけるヒトiPS細胞由来神経前駆細胞の低酸素耐性能に関する新たな知見を得ることに成功した。生物種差の影響を無視できない実験動物由来神経細胞を用いた従来研究手法と異なり、ヒト神経系細胞を研究対象として、未だ有効な治療法がない脳梗塞および低酸素脳症等、低酸素・虚血ストレスで発症する神経疾患の発症メカニズム解明と新規治療法開発に寄与し得る成果であると考える。
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