研究課題/領域番号 |
18K08963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
赤井 卓也 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (50222500)
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研究分担者 |
八田 稔久 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20238025)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳脊髄液 / 動態 / 金コロイド / 透明化 / 蛍光色素 / マウス胎児 / 脳変性疾患 / 水頭症 / 流出 / 脳室 / 金粒子 / 粒子 / 流出路 / マウス / 胎児 / cerebrospinal fluid / regulation / outflow / metabolite / dementia |
研究成果の概要 |
脳脊髄液は脈絡叢で産生され、各脳室を経由してくも膜下腔に出てくも膜顆粒を経て静脈洞に流れていくとするBulk flow theoryが定説であった。 本研究はマウス胎児を用いた実験であるが、金コロイドおよび蛍光色素の脳室内注入による生体での脳脊髄液動態を把握する手法を確立した。その結果、前頭蓋底、脈絡叢、脳実質内毛細血管などが、脳脊髄液の頭蓋外への流出路となっていることが示唆された。また、頭蓋外への流出には分子量、サイズの制御があることが明らかとなった。 脈絡叢に入った粒子は直下の血管内へと流出することが推察されるが、前頭蓋底に出た粒子はどの組織を経由して全身へと拡がるか未だ解明できていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋内代謝産物の頭蓋外への流出に脳脊髄液が重要な役割をもっていることが近年注目されている。脳脊髄液の頭蓋外への流出路とその制御機構が明らかになることで、脳脊髄液動態をコントロールする手法の解明につながり、脳代謝産物の蓄積による中枢神経変性疾患や脳老化、水頭症、頭蓋内腫瘍の治療へと発展させることが可能となる。
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