研究課題/領域番号 |
18K08979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
吉田 研二 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (10316367)
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研究分担者 |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00305989)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳血管反応性 / 過灌流 / 脳虚血再灌流 / 脳血管障害 / 内頸動脈狭窄 / 血管ホルモン / 内頚動脈狭窄 / 脳血流 / 自動調節能 |
研究成果の概要 |
頸部頚動脈内膜剥離術に関連して虚血イベントを発生した患者や、過灌流を呈した患者における術中の血管ホルモン候補として頚静脈血内microRNAの変動に対する網羅的なアレイ解析を行った。miRBase上のいくつかのmicroRNAにおいて、イベント発生直後から著明な変動を示すことが確認できた。 血行再建術後の過灌流がなぜ高次脳機能障害をももたらすかについては、未だ明らかとなっていない。今回我々は前方視研究にて、血行再建術後に過灌流を示した症例では、脳内に新たな微少出血が発生していることを突き止め、さらにこの新規脳内微小出血が、術後認知機能障害に有意に関与していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性的な虚血性脳血管障害に対して、外科的血行再建術の有意性が証明さているが、脳循環予備能が著しく障害された症例では、術後に過灌流を発生し、新たな認知機能障害や機能・清明予後に関わる重篤な合併症を来すことが大きな問題点であり、過灌流のメカニズムは未だ不明のままであった。今回我々は、術後過灌流メカニズムの解明に寄与するmicroRNAの動態を明らかにした。また、過灌流がなぜ高次脳機能障害をももたらすかについて、脳内に微少出血が発生していること、新規脳内微小出血が、術後認知機能障害に有意に関与していることを明らかにし、過灌流症候群の新たな知見を獲得した。
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