研究課題
基盤研究(C)
中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)患者由来PCNSL細胞株 (PDC)を新たに9種類樹立した。これらのPCNSL-PDCはニューカッスル病ウイルス(NDV)に対して高い感染感受性を示すことを確認した。次に、NDVのHN抗原に対する一本鎖抗体(scFV)を作製し、これを搭載した合成Notch受容体を創出した。この遺伝子をJurkat T細胞に導入し、NDV感染PCNSL-PDCと共培養したところ、CD19特異的CARの発現が誘導された。一方、CARを介した細胞障害性については認められなかった。
現在実施されているPCNSLに対する免疫細胞療法は、臨床試験において比較的高い有効性を示したが、その投与方法や副作用など未だ解決できていない課題が山積している。一方、腫瘍溶解ウイルスを用いた抗腫瘍療法は、ウイルスによる直接的な細胞障害作用とともに、宿主による腫瘍免疫を増強する効果があることが知られている。本研究課題では、近年開発された、改変Notch技術を活用し、上記の2つの抗腫瘍戦略を融合し、発展させる効果が期待される。本アプローチが成功すれば、PCNSLに対する特異性および有効性の高い細胞免疫療法の発展が期待できる。
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