研究課題/領域番号 |
18K09002
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00305989)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | アミロイド / アルツハイマー病 / 頸動脈狭窄 / 頸動脈内膜剥離術 / 認知機能 / PET / 脳循環不全 / 頚動脈内膜剥離術 / 脳循環代謝 / 頚動脈狭窄 / 血行再建 / 脳循環 / 脳循環不全性認知症 |
研究成果の概要 |
頚動脈内膜剥離術前後にアミロイドPETおよび15OガスPETを行った。その結果以下の結論を得た。1.脳循環代謝が低下している脳領域では、アミロイドPET上トレーサが入っていかないことがある。2.脳循環代謝の低下は必ずしもアミロイドの沈着をもたらさない.3.頚動脈内膜剥離術後にPET上脳循環が改善するとアミロイドPET上アミロイドが明らかにwash outされる。以上から以下の結論を得た。1.脳循環代謝が低下している脳領域では、アミロイドPET上、アミロイドの沈着が過小評価されることがある。2.脳循環の改善が脳からのアミロイドの排出を促す。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のリサーチクエスチョンである「「頚動脈狭窄による脳循環不全が脳からのアミロイドの排出を阻害し、沈着したアミロイドが認知機能障害をきたす。また、その可逆性をヒトで検証する。」に関し、前半はこの検討を行うのに、アミロイドPETを行うことは必ずしも適していないことが示唆された。後半は、「頚動脈狭窄による脳循環不全の改善認知機能が改善する」メカニズムは、アルツハイマー病で沈着するアミロイドの洗い出しであることが示された。このことから脳循環を改善することによりアルツハイマー病は症状改善をもたらすのではないかというこれまでの仮説をうらずける結果と思われる。
|