研究課題/領域番号 |
18K09006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 太一 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40457247)
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研究分担者 |
岡本 沙織 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (20746763)
濱 聖司 広島大学, 医系科学研究科(医), 研究員 (40397980)
村垣 善浩 東京女子医科大学, 医学部, 客員教授 (70210028)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Survivin / Nestin / Glioma / 血清濃度 / バイオマーカー / Vimentin / エクソソーム / 悪性グリオーマ |
研究成果の概要 |
我々はグリオーマ症例(WHO悪性度分類 grade 2~4)と健常成人ボランティアの血清におけるnestinの濃度をELISA法を用いて測定し比較検討した。術前grade 4の悪性グリオーマ患者血清のnestin濃度が平均1.04ng/ml(0.0-10.0)であったのに対し、健常成人ボランティアでは0.15ng/ml(0-0.90)と、統計学的に有意差を認めた(p <0.05)。血清nestin濃度によるgrade4の悪性グリオーマ症例と健常成人ボランティアを鑑別するROC解析では0.63ng/mlをカットオフ値とした時にAUC=0.85と高い検出率で鑑別が可能であった(p<0.0001)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の検討では、血清nestin濃度がgrade4のグリオーマ患者と健常成人ボランティアとの鑑別に有用であることが示され、血清中nestinのバイオマーカーとしての意義の解明に有用な結果を得ることができた。今後の検討で血清中nestin濃度測定が、悪性グリオーマ患者の術前診断、あるいは治療中の効果判定に用いることが可能となれば、悪性グリオーマの早期発見、病状の判定に有用であり、悪性グリオーマの治療成績向上において社会的意義があるものと考えている。
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