研究課題/領域番号 |
18K09013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
磯貝 恵理子 千葉県がんセンター(研究所), がんゲノムセンター 実験動物研究部, 上席研究員 (40300917)
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研究分担者 |
若林 雄一 千葉県がんセンター(研究所), がんゲノムセンター 実験動物研究部, 部長 (40303119)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | マウスモデル / 神経系腫瘍 / 神経発生 |
研究成果の概要 |
幹細胞の維持と腫瘍形成に関与するMeis1は神経系腫瘍で増幅しており、幹細胞でMeis1が欠損したマウス(KO)では胎生期脳の異常と神経前駆細胞の増殖減少が観察された。胎仔脳の幹細胞でMeis1をKOすると分化に伴う幹細胞の移動の減少が見られた。Meis1を高発現させた神経幹細胞株を免疫不全マウス脳に移植すると脳腫瘍の悪性化が起こった。これに関連する遺伝子を探索するため細胞移植後の腫瘍からRNAを抽出し遺伝子発現解析を実施した結果、脳腫瘍や神経分化に関わる遺伝子が同定された。以上からMeis1の脳の発生と脳腫瘍の悪性化への寄与が示唆され、脳腫瘍発生機構の解明につながる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞の維持と腫瘍形成に関与するMeis1は中枢および末梢神経系の発生に重要な働きをするとともに水頭症の発症に関与している。本研究ではさらにMeis1が大脳発生や脳腫瘍の発生及び悪性化に関与することが示唆された。従って、Meis1やその下流の遺伝子が関わるネットワークを明らかにすることで、発症機構が未だ不明な神経芽種、脳腫瘍や先天性水頭症など神経系腫瘍や神経疾患の解明に発展することが期待される。
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