研究課題/領域番号 |
18K09014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
本谷 和俊 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (10805279)
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研究分担者 |
テルカウィ アラー 北海道大学, 医学研究院, 助教 (00723074)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 変形性関節症 / マクロファージ / 細胞外小胞 / 軟骨細胞 / パイロトーシス / 関節疾患 / 関節リウマチ / エクソソーム / OA / RA / 関節炎 |
研究成果の概要 |
本研究において、申請者は滑膜マクロファージ由来細胞外小胞による関節疾患進行メカニズムを解明することを目的とした。申請者は、炎症性マクロファージ由来細胞外小胞は、軟骨細胞の異化因子放出を増加させ、軟骨変性を誘導することを示した。また、炎症性マクロファージは、細胞外小胞を介して、軟骨細胞のパイロトーシスを惹起し、軟骨変性を進行させる可能性があることを示した。本知見は、関節疾患の病態の一つとして、軟骨細胞のパイロトーシスの関連性を示唆するものであり、今後の関節疾患に対する原因療法開発の一助となることが推察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平均寿命の延伸に伴う要介護者数の増加要因として、変形性関節症をはじめとする関節疾患は上位に位置する。現状、変形性関節症の治療は、薬物療法や装具療法、および人工関節置換術などの手術療法であるが、これらは対症療法の域を脱することはできず、原因療法は未だ存在しない。 申請者は、新たに滑膜マクロファージ由来細胞外小胞を介した軟骨細胞パイロトーシスによる軟骨変性誘導機序を示した。この軟骨細胞のパイロトーシスを抑制する手法は、軟骨変性および関節破壊を抑制することにより、変形性関節症をはじめとする関節疾患の進行を抑制する原因療法の一つとなりうる可能性がある。
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