研究課題/領域番号 |
18K09070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
森石 武史 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (20380983)
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研究分担者 |
宮崎 敏博 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (10174161)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | オステオカルシン / 骨形成 / ホルモン / 糖代謝 / テストステロン産生 / 筋量 / ノックアウトマウス / 精巣 / 筋肉 / グルコース代謝 / 腹部脂肪解析 / 糖負荷試験 / インスリン負荷試験 / マイクロCT / 骨形態計測 / 骨吸収 |
研究成果の概要 |
オステオカルシン(Ocn)は骨芽細胞により産生され、骨形成を抑制し、インスリン分泌、テストステロン産生、筋重量を調節するホルモンだと報告されている。本研究でBglap、Bglap2領域を欠損させたOcn KOマウスを作出し解析すると、骨量、骨質、糖代謝、テストステロン産生、筋量は正常であり、骨長軸方向に対するコラーゲン線維の配向、アパタイトの結晶サイズも正常であったが、コラーゲンに対するアパタイトの配向が乱れており、骨長軸方向のヤング率が低下していた。すなわち、Ocnはアパタイトのコラーゲン線維に沿った配向と長軸方向の骨強度維持に必須であり、ホルモンの機能は無いと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでKarsentyらのOcn KOマウスの解析より、Ocnは骨形成を抑制し、ホルモンとして糖代謝やテストステロン産生、筋量を調節することが報告されているが、新たなOcn KOマウスによる再現は無く、多くの臨床研究で非Gla化Ocnと糖代謝との関係について意見が分かれている。本研究成果では、Ocnのホルモン作用の再現性は得られなかったが、Ocnはアパタイトのコラーゲン線維に沿った配向に必須で、長軸方向の骨強度に関与することが新たに明らかとなった。同時期に発表されたWilliamsらのOcn KOマウスも骨形成・糖代謝は正常であり、今後、再現性やアパタイト配向の解析が進むことに期待する。
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