研究課題/領域番号 |
18K09084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
加藤 裕幸 東海大学, 医学部, 講師 (40348678)
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研究分担者 |
渡辺 雅彦 東海大学, 医学部, 教授 (40220925)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 小胞体ストレス / グルカゴン用ペプチド-1受容体作動薬 / エキセナチド / マクロファージ極性 / GLP-1受容体作動薬 / オリゴデンドロサイト前駆細胞 / オリゴデンドロサイト / アポトーシス / マクロファージ / オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC) |
研究成果の概要 |
脊髄損傷後の二次障害における小胞体ストレスに着目し,糖尿病治療薬であるグルカゴン用ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬エキセナチドの脊髄損傷に対する治療効果とそのメカニズムを検証した.ラット圧挫損傷モデルを用いて脊髄損傷直後と7日後にエキセナチドを投与した治療群は血糖値の有害な低下を引き起こすことなく,PBSを投与した対照群に比べ,小胞体ストレス応答能の増強や細胞保護作用を有するM2マクロファージの増加などの作用を通じて,有意な下肢運動機能の改善をもたらすことを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷後の再生医療では幹細胞移植が注目されているが,二次障害を軽減する薬物療法の確立はより多くの患者を救助する可能性が高いと考えられ,GLP-1受容体作動薬エキセナチド投与により脊髄損傷後の機能障害が軽減できることを確認した意義は大きい.エキセナチドは糖尿病治療薬として臨床応用されているため安全性に問題はなく,さらに糖尿病ではなくても低血糖などの副作用が発生しないことを確認した.今後その治療メカニズムをさらに解明する必要があるが,早期臨床応用に向けた確実な第一歩を踏み出せた.
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