研究課題
基盤研究(C)
破骨細胞分化の過程で転写因子Nfatc1の発現が著明に増加することが知られている。破骨細胞において発現しているNfatc1 isoformは少なくとも3種類あり、増加するのはその内最も短いisoformである。我々はCRISPR/Cas9のシステムを用いて、この短いisoformに特異的なノックアウトマウスを作出した。このマウスは胎性致死であり、胎仔の造血幹細胞より破骨細胞を分化させた場合に野生型と異なりTRAP染色陽性多核細胞は分化しなかった。
この解析から、Nfatc1のbasalの発現だけではマウスは胎性致死に陥ることが判明した。肝臓における造血が不十分であることが一因であると思われる。また、より原始的な造血幹細胞から、単球系細胞は分化するものの破骨細胞は分化しないことから、Nfatc1のshort isoformの発現誘導が破骨細胞分化に必須であることが示された。今後このisoformの転写標的を同定する必要がある。本研究は破骨細胞や造血幹細胞の制御において有用な知見をもたらしつつある。
すべて 2021 2020 2019 2018 2016 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (2件)
Arthritis & Rheumatology
巻: in press 号: 7 ページ: 1145-1154
10.1002/art.41666
Internal Medicine
巻: 59 号: 9 ページ: 1223-1226
10.2169/internalmedicine.3982-19
130007839436
巻: 59 号: 3 ページ: 439-443
10.2169/internalmedicine.3372-19
130007793779
Otology & Neurotology
巻: 41 号: 7 ページ: e889-e890
10.1097/mao.0000000000002684
International Journal of Rheumatic Diseases
巻: 23 号: 11 ページ: 1587-1593
10.1111/1756-185x.13980
Modern Rheumatology Case Reports
巻: 4 号: 2 ページ: 181-185
10.1080/24725625.2020.1717741
リウマチ科
巻: 63 ページ: 120-123
SAGE Open Med Case Rep.
巻: -
10.1177/2050313x19841465
Medical Practice
巻: 36 ページ: 1041-1044
Lupus
巻: 27 号: 3 ページ: 484-493
10.1177/0961203317734918
巻: in press 号: 11 ページ: 1907-1914
10.1111/1756-185x.12864
https://www.jichi.ac.jp/alle/
http://www.saitama-med.ac.jp/uinfo/riumachi/index.html