研究課題/領域番号 |
18K09131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
藤原 雅也 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (10751688)
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研究分担者 |
杉村 芳樹 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90179151)
渡邉 昌俊 三重大学, 医学系研究科, 教授 (90273383)
石井 健一朗 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90397513)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 線維芽細胞 / 三次元的な細胞形態 / 培養基質 / 走化性 / 細胞外マトリックス / ヒドロキシプロリン / スクリーニング法 / 腫瘍内血管 / マトリゲル / 去勢抵抗性前立腺癌 / 癌関連線維芽細胞 / アミノ酸 / スフェロイド |
研究成果の概要 |
進行性前立腺癌患者へのホルモン療法において治療開始前、例えば針生検組織を使った病理診断時にホルモン療法が効きやすいか、効きにくいかを病理組織学的に予測できれば、ホルモン療法が効きにくい患者に対する抗癌剤治療開始のタイミングを最適化することが可能になる。そこで、我々はホルモン療法により血流が低下する前立腺組織内で癌細胞にエネルギー供給する機構として癌関連線維芽細胞が産生する細胞外マトリックスの分解産物であるアミノ酸の存在に着目した。本研究により、ヒドロキシプロリン産生量が高い前立腺癌患者の組織由来線維芽細胞は、直接的に前立腺癌細胞を悪性化させるactiveな性状を有している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホルモン療法下でも前立腺癌細胞を悪性化する線維芽細胞の特徴が同定されれば、病理医によるグリソンスコア分類に加えて、癌間質に含まれる線維芽細胞の特徴が「付加情報」として泌尿器科医へ伝わることにより無駄なホルモン療法を1つでも減らす、すなわち効果が見込める患者にだけホルモン療法を施行する個別化ホルモン療法が実現可能となる。本研究で我々が開発した、培養基質を用いて前立腺癌細胞の三次元的な細胞形態の差異を観察する手法は、activeな線維芽細胞を判別するための新規スクリーニング法の開発へと発展できることが期待された。
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