研究課題/領域番号 |
18K09150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
篠島 利明 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (60306777)
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研究分担者 |
水野 隆一 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60383824)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / エピジェネティクス / 遺伝子変異 / 腫瘍免疫 / エピジェネシス / ヒストン修飾 / クロマチンリモデリング / PBRM1 / CD68 / HIF-2α / 癌関連遺伝子 |
研究成果の概要 |
腎細胞癌の網羅的遺伝子解析により、ヒストン修飾やクロマチンリモデリングに関わる遺伝子変異の頻出が明らかとされている。本研究では、腎細胞癌で重要なドライバー遺伝子であるHIF2Aのヒストン修飾解析を行い、活性化修飾パターンに違いがあることを見出した。 また、これらエピジェネティクスにかかわる遺伝子群の変異は、病理組織学的なグレードとT分類には影響を与えない一方で、無増悪生存期間や全生存期間の独立した有意な予後不良因子であった。さらに、いくつかの免疫細胞マーカーは、遺伝子群の変異を認める症例で有意な低下を認めており、エピジェネティクス関連遺伝子と腫瘍免疫の関係が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手術時に転移を認めない症例でも、従来の病理診断にエピジェネティクス関連遺伝子変異の有無を加味することは、フォローアップスケジュールの決定や術後補助療法の必要性の判断などに有用な可能性があり、臨床での応用が期待される。また、転移や再発のリスクが高い非転移性腎細胞癌の術後補助療法に、腫瘍免疫を制御する薬物療法が有効である可能性が示唆されたことは、今後の発展が大いに期待される知見である。
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